リクルーティングスタジオが上半期キラキラネームランキングを発表した。
それによると、3位が『七音』だそうだ。
キラキラネーム『七音』の読み方
ところで、『七音』はなんと呼ぶのだろう。
- ななね?
- ひちね?
- ななと?
複数の読み方がある『七音』
実は『七音』は一つの呼び方だけでない。
複数の呼び方がある名前だ。
それもぶっ飛んだ呼び方から、
ギリギリ読める読み方まである。
具体的には、以下の通りだ。
- ななと
- ななおん
- ななね
- どれみ
- ななお
- なお
- なおん
- かずね
- おんぷ
しかも『七音=女性』ではない。
男性に名付けられるケースもある。
だからこそキラキラネームが、
社会に混乱をもたらすことがあるのだ。

キラキラネーム『七音』が巻き起こす!社会への絶大な影響
社労士「『七音』ってどう読むんですか・・・?」
キラキラネームは社労士業にも大きな影響がある。
例えば、社員に子供が生まれたとしよう。
すると子供に対して、健康保険への加入手続きが発生する。
その際に社労士は、健康保険被扶養者異動届
という書類を作成するのだ。
これには名前のふりがな、性別を登録する必要がある。
けれど、どうも読み方が分からない。
読み方だけでなく、性別も分からない。
「七音・・・? これどう読むんだ? というか男性なのか? 女性なのか・・・?」
分からないとはいえ、適当に情報を書くことはできない。
もし間違えると、健康保険証を作り直さないといけなくなるからだ。
とはいえ、分からないものは仕方ない。
なので親御さんに連絡して聞くことになる。
結果、書類の作成時間や労力が普通よりも跳ね上がってしまう。
まさにキラキラネームは、社労士泣かせだ。

犯罪者「キラキラネームのおかげで身分証を捏造しやすくて助かる。」
犯罪者の世界では、キラキラネームが重宝されていた。
なぜなら、身分証の偽造に便利だからだ。
というのも2025年5月26日までは、
戸籍にふりがながついていなかった。
そのため名前の違いを利用して、
様々な偽造が行われていたのだ。
例えば、『田村七音』
という人がいたとしよう。
ただ戸籍にはふりがながついていないので、
『たむらななと』でも、
『たむらおんぷ』とも
呼ぶことができる。
だから運転免許証でも、
『たむらななと』バージョンと、
『たむらおんぷ』バージョンのものを
複数作成できるのだ。
その原理を利用して、
金融機関でも口座を複数開設することもできる。
しかも戸籍に実在する名前なこともあって、
偽造だとバレるリスクは低い。

遂にキラキラネーム禁止法を実施
これらのキラキラネームによる問題を解決するため、
2025年5月26日に戸籍改正法が実施された。
具体的には、
戸籍にふりがなが記載されること、
記載される振り仮名にルールが設けられた。
この法律には、大きく二つのメリットが考えられる。
キラキラネームによる事務処理負担の軽減のため
読み仮名の判別など、事務処理に
手間がかかることが多かった。
だが戸籍に振り仮名がつくことで、
読み方に迷うことはなくなるだろう。
よって本人確認がスムーズに進むようになる。
そのため、事務処理の負担が大きく軽減することに。
キラキラネームを利用した身分証の偽造防止のため
そもそも今までは、戸籍に振り仮名がなかった。
犯罪者はそこを悪用して、身分証を偽造していたわけだ。
しかし戸籍にふりがながつけられるようになった。
それによって、戸籍の仕組みを悪用して身分証を偽造できなくなった。
